BUSINESS業務案内

型枠工事

型枠は現代の街をささえる建設の花形。数ミリ単位の正確さを一発勝負で競い合う。

型枠工事は、現代の建築物にかかせない鉄筋コンクリートの躯体をつくるため、現場で型枠を組み上げ、コンクリートを流し込んで成型する工事です。一般施設の基礎から巨大なビルの構造まで、街中にあふれる鉄筋コンクリートの建物のほとんどが型枠工事によってつくられています。いわば型枠は、現代の街をつくりあげていく花形の職です。
建築物は、どれ一つとっても同じものにはなりません。土地の強度や必要とされる耐震性・耐水性、耐火性、耐荷重、使用目的、キャパシティなど、それぞれの建物に要求される条件が異なり、同じように見える建物でも躯体の形状は異なります。このため、デザインを実体化する型枠には緻密な設計と高度な精密さが必要です。その要求度は、巨大な建物でもたったの3mm。この精度を人の手でなし遂げるのです。
一度コンクリートを流し込んだら後には戻れない「一発勝負」の現場で、職人が力をあわせて精緻な技術を型枠に込めていきます。
横山工務店は、この品質を半世紀にわたり、高めつづけています。

拾い出しから解体まで。図面が実体となって一層ずつ立ち上がってくる醍醐味。

型枠工事は、施工図面からの「拾い出し」からはじまります。平面の図で描かれた柱や梁、床や壁の形や数値から、構造を立体的にイメージした加工図を作成し、型枠に必要な資材の種類や量を積算。そして、加工図を基に工場内で型枠を作成する「板割り・下ごしらえ」で、現場作業に備えます。
いよいよ現場に出たら、「墨出し」と呼ばれる位置取りを行っていきます。垂直位置を確認し、壁や柱の場所へ墨を打って位置決めを行います。垂直・水平の基礎を決定する要の作業です。
位置取りができたら次は「建込み」です。桟木というベースの材を打ち込み、工場で加工した型枠を組み上げていきます。コンクリートを流し込むと側圧がかかるため、垂直・水平を維持し、強度と精度を保つよう、最新の注意を払いながら作業が進みます。
建込みが完了したら「コンクリートの打設」。コンクリート業者がポンプ車で流し込み作業を行います。コンクリートの圧力は相当なものになるため、打設中は型枠大工にとってもっとも緊張する瞬間です。
打設から数日たってコンクリートが固まり、強度が出たら「解体」です。型枠の構造物を順に外していきます。解体された型枠は再び、次の工事の資材となっていきます。精度の高い型枠は解体時にも無駄がなく、廃棄処分される資材が少なくなります。横山工務店は廃棄率が3割以上も少ないと高評価をいただいております。

ISO9001取得の実績がある合理的な管理力で、建設の常識が覆る。

型枠工事には、一面一面、丁寧に組み上げ、実物大の立体像がコンクリートで形づくられていく醍醐味があります。いってみれば、流し込みの型から自力でつくって仕上げていく巨大なプラモデルです。3Dプリンタのように一層一層、すべて人の手で枠をつくっては流し込み、固める作業を繰り返し、徐々に積み上げながら完成させていきます。ミリ単位での精度が求められる緊張感の中で職人の技が光る、ものづくりの中で花形ともいえる職、それが型枠工です。
型枠工事のクオリティをささえるのは職人一人ひとりの経験と、最新の工法技術に対する深い知識、そして揺るぎない判断力です。型枠工事には、職人の目と手で仕上げる究極のものづくり技術が詰まっています。
横山工務店は、この職人技を勘に頼ることのない技術として継承できるよう、社内の仕組みを整え、早くから品質マネジメントに注力してきました。そして、品質管理の証であるISO9001の認証を得られるレベルにまで体制を整え、その方針はずっと今日まで貫かれています。
いちど工場内を見ていただけば、チリ一つない空間に整然と並べられ、番号管理されて出番を待つ資材たちの姿に驚かれることでしょう。
横山工務店は、美しい現場でいきいきと働く職人を通じて、建設のイメージを一変させ、新しい未来をつくります。

総合建設

型枠から一貫して施工できる自社管理だからこそできる品質と安全のお約束。

横山工務店は型枠工事だけでなく、土木建設全般の施工管理も行います。施主さまのご意向をくみ取り、デザインし、設計図を引き、土地調査を行い、現場での工事を円滑に進める。竣工までの工程を一元管理する総合建設が可能なのも、建物の躯体の基幹となる型枠工をほかにまかせず、自社の責任で品質管理できる横山工務店だからこそ。安心の品質、着実な工期管理を実現し、多くのお客さまから高く評価いただいております。
ISO9001(品質マネジメントシステム)を取得した実績ある工程管理は、無駄がない美しい現場をつくりあげ、やり直しのきかない建設の世界において確かな安心と精度の高さをお約束します。

自治体や神社仏閣からも評価される技術の確かさ。

品質にこだわる横山工務店の仕事ぶりは、市民の生命や暮らしを守る府県や市町の施設など、公共の建物の建設でも高く評価されています。また、長い時代にわたり人々の心のささえになる神社仏閣からもお声がけいただき、建造物の躯体をささえる技術に横山の職人の技が使われています。
建物のあり方や街とのかかわりなど、お客さまのお考えをそのままお聞かせください。地面を知り、躯体の構造を知り尽くす技術力で実体化していきます。横山工務店には、多くの施工管理技術を持つ職人が日々鍛錬し、新しい知見を増やしつつ、お客さまとご一緒に、最高のホスピタリティを提供できる建物の実現に挑みます。

近畿一円、地図に残る仕事が広がる。三代にわたり半世紀以上信頼された技術力。

おかげさまで横山工務店は、創業以来型枠を通じた建設ひとすじに、半世紀以上にわたって技術力を磨き、お客さまとともにさまざまな建築物をつくりあげてまいりました。三代変わらずお客さまからの高い評価をいただき、経済が底冷えした低成長の時代にあっても、街をささえる基幹工事の職人として「横山だから」とご愛顧いただいております。
お声がけいただいている建設案件は近畿一円に広がり、さまざまな建物が「地図に残る仕事」となって残されています。
こうした仕事の足跡を残せることも、その時代その時代で高い技術を誇る職人が途切れることなく建物と向き合ってきたからこそです。横山工務店は「職人を育てる職場」があると職人からも定評のある会社です。よい職人あっての建設業です。「職人を泣かせるな」という創業者の教えを胸に、現代の労働事情に柔軟に対応した登用制度や教育システムを採用。トップが率先して温故知新を実践することにより、一人ひとりの信頼と技術が七色に光る横山の風土をつくりあげてまいりました。